* switch *
「朝倉、こっちに多分パパラッチ追跡されてる。俺マジ複雑なんだけど?これ、どういう事?ハハ…」


「志木君、本当にごめんね。でも助かったよ。こっちは誰にも尾行されてないよ。」


「適当に走らせて、また会社に戻ってね。明日、一緒にランチ食べよう!約束ね。」


「ああランチか。ラッキーだよ。またな、お疲れ様。」


「志木君、お疲れ様~。」



良かった…取り敢えず、第一関門突破。


「月夢、策士で怖い…。お前の頭の中どうなってるんだ?」

「翔君、そんなにひかないでよ。ちょっと考えたら浮かんだから、志木君に頼んだの。」

志木君はアイドル顔で、きれい目フェイス。だからお化粧して、私の服を着てもらい、帽子を被りサングラスをして、車を運転してもらう。

一見綺麗なお姉さんが運転してる様に見える───。

志木君最初は嫌がったけど、お化粧した顔見たら、「俺って女なら美人だな…。」って、マジマジ顔を鏡で見ていて、満更でもない風で、笑ってしまった…。


車はとあるホテルに止まり、フロントで鍵を貰う翔君は、クスッと笑う。

「今日は月夢とずっと一緒だから…」

///あの…そんな今、恋人としての時間とか余裕なんて 私にはないんだけどな───。翔君わかってる?と 心の中で叫んでいた。



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