* switch *
だけど、朝はみんなに平等にやってくる。目が覚めて少し動くだけで 身体のあちこちが痛い。翔君のバカ…

でもそれを言ったら また苛められるのがわかってるから 黙って我慢───。それに、恥ずかしいからね///

目の前で スヤスヤと眠ってる翔君を ちょっとだけ睨んで 心の中で愚痴る。

だけど───朝から何でこんなに爽やかな顔して寝てるんだろうか?

長い睫毛に 筋のすっと通った鼻、それとキスしたくなる唇。でも、私はやっぱり漆喰の黒の吸い込まれそうな綺麗な瞳が一番好き。

そう、この綺麗な瞳が───。あっ…


「おはよう月夢。朝から可愛い顔して俺を見てさ、また食べたくなるだろ?」


なっ///


「おはよう翔君。私は本当に食べたいよ。お腹ペコペコだよ。」


「可愛い顔して月夢が朝から食べたいとか、エロい事を言うから困る///」


「もう、翔君///違うし…。」


「ハハハ…月夢怒った顔も可愛い…。」


翔君の顔が近付いて来てキスをされる。朝から翔君の側にいる幸せな時。


〝ぐぅ~~〟


やだ、私のお腹…。空気が全くもって読めないみたいで恥ずかしい///


「用意して朝ごはん食べに行こうか。月夢はお腹がなっても可愛いから、俺本当に困る…。」


全然困った感じには見えない翔君が、幸せそうに笑ってるのを見て 毎日こんな風に一緒にいたいな…と思う私は 贅沢者なのかもしれない。



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