* switch *
シャワーを浴びて 朝の身支度を完了し ホテルのカフェで朝食を食べる。朝が早いからか 人は余りいない。


「翔君、今日はどういう作戦で行こうか?」


「そうだな…。今日は攻めるか。逃げてばかりじゃ負けてる気がする。」


「それ どうするつもり?」


「俺の会社、STAR☆ホールディングに乗り込む。直に断りを入れて、専務の鼻を折ってやるか。月夢、本当に断ってもいいんだな?」

「うん、確かに課長は私が決めていいと言ったから…大丈夫だと思う。でも、連絡入れとこうかな?」


「そうだな、一社員としてのモラルは守りたいもんな。」

朝早くの連絡だけれで、プライベートの連絡先の課長にメールを送った。


暫くして、OKが出たので翔君にその事を話す。


「さてと、どんな方向から攻めようか?月都がきっぱり諦めるには やっぱり…。」


結局どんな事をするとかの打ち合わせがないまま、私は翔君の運転する車に乗り込み、助手席で前を見るだけ。


「月夢は ただ俺の側にずっと離れないでいるだけでいい。任せて、俺を信じているだけでいいからね。」


ニコリと笑う いつもの格好いい翔君が、今日はやたらオーラがあって眩しい。


「うん、わかった。翔君、ずっと離れないからね///」


どんな事が起ころうと、翔君の側から絶対離れないと 小さく頷いて心の準備をする私は何も怖くなかった…。






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