* switch *
「だからさ、可愛い月夢ちゃんが二人のウィークポイントってのが 昔からわかってたからさ、チャンスは活かさないとね…。」


携帯がなって、月都君が答えてる。


「はい、よろしくお願いします…」


通話が終わり、月都君がこっちを向き ニヤリと笑う…嫌な感じがすごくする…


「さて、こちらに皆さん座って お茶でもゆっくり飲もうか…」


コンコン…秘書の人が 飲み物を人数分運び 机に置いて行く。帰り際にちらりとこちらを見て、頬を染めている…


秘書の人が出て行って直ぐに コンコンとノックする音がする。


「はい、お入り下さい。」


カチャ…


「こんにちは。ニュース BBです。STAR☆ホールディングの専務室に潜入取材にきました。」


「え?どういう事ですか?」


「こちらの専務から連絡がありまして、朝から取材で来ました。

それにしても、このメンバーの面子は素晴らしいラインナップで、倒れそうなんですけど?

超美男子3人に超美人1人、一体何処から集めて来たんですか?」

「私 STAR☆ホールディングの専務の深山(みやま)です、あとこちらは 部下の椎名、隣が朝倉、この3人は大学の時の同級生で、朝倉の妹が謎の美女の月夢ちゃんです。」


「あなたが あの噂のベールに包まれている月夢さんなんですね!理系女子でこんなアイドル顔負けのお顔なんて…今日は顔出しOKなんでしょうか?」


「「勿論駄目です。」」


お兄ちゃんと翔君がハモりながら、拒絶…。


「月夢こっち…。」


お兄ちゃんと翔君の背中に隠され 取材の女の人が 顔を赤くしているのが見えた。
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