* switch *
「朝倉…ちょっと 紛らわしい言い方やめて///違うとわかってても ドキドキするし 変な気持ちになるだろ?寝室はこっちだよ。」


「変な志木君。何でドキドキするのか 意味わかんない。まぁいいか…。」


ベッドが置かれている部屋に入って 扉を閉めた。


「確認するけれど、志木君は今好きな人はいる?」


「えっと、それ答えないとダメ?」


「う~ん、返答によっては ダメかな…」


「いるけど、誰とかは聞かないでよね///」


うんうんと頷き これからの事に重要事項を頭の中で整理して、志木君に話す。


「まずね、今日する事は…、さっきのと、後もう1つあるんだ。」


「え?それどんな事?聞いてないよ…。」



「うん、成功するかどうかわかんないから、それは おいおいね。」


「朝倉ってさ、何かやっぱ期待裏切るのが上手いから困るし、こっちは余裕を全く貰えないんだよね。ほんとたち悪い…」


「志木君大丈夫だよ。私自信あるから。今日の培養終了したの持って来たでしょ?でもね、それだけじゃダメなんだ。」


鞄から小瓶を取り出し 志木君の前に出して見せる。


「これが───、マジか…」


「絶対企業秘密と言うか、二人だけの秘密だからね。誰かに話したら 絶交するから、わかった?」


速攻返事をする志木君がおかしくて 笑ってしまう。


ショータイムの始まり…成功しかあり得ないけど、私は小瓶を開けた。

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