* switch *
暫くして お兄ちゃんから連絡があった。


今からいう場所に集合する事になり、私は翔君と合流して その場所に向かった。


その場所は 私とお兄ちゃんのマンションで、少し帰るのを躊躇した。

お兄ちゃん曰 最近怪しい人を見かけていないと聞き 安心した。


久しぶりに自分の部屋に戻って来れて 安心する。


「月夢は今のうちにシャワーを浴びて。今日はこの後 どうなるかわからないから、とりあえず落ち着いておいで。わかった?」


お兄ちゃんに言われた通りにシャワーを浴びるのだけれど、本当はわかっていた。
私がシャワーしている間に、翔君とお兄ちゃんは作戦を立てるつもりなんだ。


流石に長いこと兄妹をしていると 何となく空気でわかる事もある。
お兄ちゃん 全力で私を守ろうとしてくれてるんだ。その事が凄く嬉しくもあり、怖いと思った。


私がドライヤーで髪を乾かし終わった時に 玄関のチャイムが鳴った…
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