* switch *
「月夢 みんなにお茶、いやコーヒーを入れてくれないか?翔も月夢のを手伝ってくれるか? 」


「ああ わかった。月夢おいで。」


「お兄ちゃん みんなの用意するね。」


「月夢ちゃんが入れてくれるコーヒーとか、飲むのが楽しみだ。」


「そうだろ?普段あいつ 何もしないから、お茶出しはレアだぞ。」


向こうで失礼極まりない会話に苦笑しながらも、淡々とコーヒーを入れる。


翔君がアイコンタクトで指示を私に伝えて来て これを月都君のカップへ?

コクコクと頷き 一つだけに入れた。極秘ミッションが遂行される様だ…、


「月都君はお砂糖とミルクはどうする?」


トレーで運び彼の前に慎重に置き、砂糖とミルクの有無を確認する。


「俺 ミルクだけ入れてもらっていい?これ覚えておいて。近い未来俺のをずっと入れて貰う予定だから。」


何故そうなる?意味不明な月都君に言葉はスルーしてミルクは入れてあげる。


今日は入れるけど、次はないからと心の中で返事をして苦笑い…。


私も翔君も 暫しのお茶タイムをして喉を潤す事にして、お兄ちゃんの指示を静かに待っていた。


< 219 / 228 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop