* switch *

心の温度

「俺にもプライドとか羞恥心があるから みんながいるこの場では言いたくない。」


「へぇ 俺の言いなりなのに?」


あれ?この薬の効用は確か───


「はは…言いなりじゃないのはバレた?だけど、誰が好き?言えよ。」


お兄ちゃんって やっぱかなりのSだ。じわりじわりといたぶる感じが悪魔みたいだと思う。


「結弦だよ…ちょっとはわかれよ///」


赤い顔で照れている月都君はレアで…


「俺が好きなら月夢の全ての事から 手を引けるか?」



「う~ん、それは…会社の事情も絡んでくるし、全部は無理だよ。」



「ふ~ん、これでも無理って言える?」


クスリと笑いながら月都君の顎を持ち上け 至近距離で見つめるお兄ちゃん。それ、女の子じゃなくてもドキドキのシチュだと思う。


「あっ///。結弦───ん、ん~」


またもや濃厚なキスを目の前で始めて 妖艶な空気を醸し出している人達に 見ちゃいけないのに、目は釘付け状態。


「月夢は見んな。」


と、お兄ちゃんにあっちと指差され、はっとなり自分の部屋に入った。



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