* switch *
定時になり ドキドキしがら冷蔵庫に入れてあったケーキを確かめた。ちゃんとある。中も見て 崩れていなくてホッとした。

翔君に電話しなきゃ…今が6時だから…

「朝倉さん。今日って時間ある?」

後ろから話掛けてきたのは 昼休みに話した長谷川さんだ。

「///ごめんなさい。今から迎えが来るので帰ります。」

「迎えって彼氏なの?」

えっ。どうしょうか?でも また誘われるのは困るから…

「///はい彼です。」

「じゃあさ彼が来るまで 俺とお喋りしようよ…」

「え、来るまで?」

「それくらい いいだろ?」

急いで 翔君に電話をしなきゃ…

「ちょっと電話して来ますね。」

長谷川さんから離れたところで 電話をして 翔君に彼氏の振りを頼む…本当の彼氏だったら 嬉しいのに…と思いながら…

「朝倉さん。イメチェンって彼氏の為?」

「う~ん。結果はそうですけど…休みに魔法使いの人に魔法を掛けられました…」

「ハハ…朝倉さんって以外と面白いんだね。俺嵌まりそうなんだけど…顔も こんなに可愛いし、スタイルも滅茶苦茶いいし、スカウトされるんじゃない?」

長谷川さん 大袈裟過ぎる。スカウトなんて…そんな事あるはずないじゃない…

「朝倉 鞄机の上に忘れてるよ。」

志木君が 私の鞄を持って来てくれた

「///あっ。鞄忘れてた…私恥ずかしい…」

「可愛い…それ計算じゃないんだろ?」

「そうだよ。いつもの朝倉だよ…」

「///これは かなりヤバイな…」

「///ヤバイ…」

~♪~♪

「///翔君?うん、わかった…」

「あの、迎えが来たので帰ります。」

「えっ朝倉迎えって?」

「志木 残念なお知らせだ…迎えは彼氏だとよ…」

「朝倉 好きな人じゃなくて 彼氏なのかよ?」

「志木君…あの…」

腰に手を回され抱き寄せられながら

「月夢遅い…」

翔君の匂いに包まれる

「///あっ翔君…ごめんなさい…」

「///あの…「月夢がお世話になっています。私は椎名 翔と申します。今後プライベートでは私が面倒見ますので、仕事では朝倉の事をよろしくお願い致します。」」

「はぁ…」

「お疲れ様でした。」

慌てて 挨拶だけを何とかして、呆気に取られている二人を置いて 翔君は私をエスコートして 車に連れ出す。

そして今 非常に気不味い。何故か車の中で不機嫌な翔君がいる…






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