* switch *
こんな私にも好きな人はいる…
お兄ちゃんに内緒だから
かなり慎重に事を運ぶつもりだ

最終ターゲットは彼…
だからお兄ちゃんがモルモットになり
結果次第 彼に飲ませる予定

私…朝倉 月夢(らいむ)
兄…朝倉 結弦(ゆづる)
私の想い人…椎名 翔(かける)

翔君は 家に遊びに来て泊まったりするお兄ちゃんと親しい友達。高校生の頃からの付き合いで、中学生の頃の私は彼に憧れた。

中学卒業後は海外だったから随分と会ってはいなかったのに 日本に帰って お兄ちゃんと同居するようになって再会。更に大人バージョンの翔君に二度目の恋心を抱いた。

お兄ちゃんとはタイプの違うイケメンさん。線は細いのだけれど、筋肉がある細マッチョ。風呂上がりの体をチラ見して、ドキドキしている私…

向こうは 友達の妹というレベルで 私の事は 昔から月夢ちゃんと呼んではくれるが…意識はされていない…私はどさくさ紛れに翔君と呼んでいる

今日も翔君が家に来ていて、私はドキドキしている。ご飯を作っているお兄ちゃんの側に 手伝うふりをして 翔君と話をしようとしている
このあざとさ…

「月夢疲れてるだろ?ソファーに座っとけよ」

お兄ちゃんはいつも私には優しい。だから兄の優しさを逆手に取る

「でも私 お兄ちゃんの側で手伝いたいの…」

「///月夢。そうか?じゃあお皿の用意してくれないか?」

「ハハハ…相変わらず結弦は 月夢ちゃんに甘々だな…」

「何言ってんだよ翔。俺は月夢が1番可愛いから仕方ないじゃないか?」

「お前そう言えば 昨日 川上さんに会ったよ。結弦最近冷たいって 俺愚痴聞かされたんだけど、お前らどうなってんの? 」

「あ~それか…あいつ束縛きつくて しかも部屋に来たいとか言い出すし、もう無理だわ…」

「アハハ…部屋に連れて来たら お前の月夢ちゃんに対する態度見て ドン引きするのは確実だな…」

「///翔君って 以外とお兄ちゃんの事 苛めるの好きですよね?」

「流石月夢ちゃん。俺 結弦がいつも俺より上にいるから こういう時しか 勝てない。だから つい苛めちゃうんだ…」

「翔は高校の時から 俺のライバルで いつも競い合ってたからな…」

高校の時から いつも一緒にいた二人。今は更に大企業に務めて将来有望…モテてて当然だ…

翔君は 彼女が今いるのかな?事実を知るのが怖くて 聞けない…

だけど、結構頻繁にうちに来てる事を考えると、彼女は今はいないんだと思いたい


< 4 / 228 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop