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昼休みになり、志木君と近くにある店に和食を食べに出掛ける。

志木君は背が高い。余り隣で歩く事がなかったせいか知らなかった。

店に入り席に座る。当然目の前に志木君の顔がある。

「///何?朝倉俺の顔見過ぎじゃない?」

「ごめん。いや、志木君背が高いし格好いいな…って思ってたの…」

「///何?俺口説かれてる?」

クスクス笑うとか…へんな志木君。

「違うよ。隣の席なのに 今まで気付いてなかったなって思って…」

「あ~あ。かなり凹むなぁ…俺 朝倉の中で 前から圏外か…」

また圏外とか 意味がわからない…

「それはそうと、朝倉彼氏いたんだ?俺知らなかった…彼 超イケメンじゃない?」

「///翔君?うん、初めて見た高校生から素敵な人だよ。」

「へぇ昔から知ってるんだ。」

「私が中学の時にお兄ちゃんの友達で家に遊びに来てたの。」

「で、付き合って長いの?」

「私中学卒業して直ぐに 海外の大学と大学院に6年行ってたし、日本に帰ってからだから、まだ数ヶ月だよ…」

「へっ?朝倉って今22才なの?」

「そうだよ…志木君は?」

「25才。お前すごい優秀なんだ…知らなかった…」

「ただ科学が好きだっただけだよ…」

「///反則だな…美人でスタイルと頭も良く 性格もいいとか…彼氏が羨ましいな…」

「///えっ、美人って私が?」

「自覚なしとか、厄介な奴だな…ハハ…彼氏も大変だな…」

「///可愛いとか言って可愛いがってくれるのは お兄ちゃんだけ。あっ彼もかな…」

「はぁ…そういうことね…二人に昔から溺愛されていて、他の男の入る隙を与えられなかったからなんだ…」

志木君はため息をついて 私をじっと見る

「朝倉はイメチェンする前から 地味だけど綺麗だった。イメチェンで隠れていたのが表面化しただけで、基本は変わりない。」

志木君凄いな。私を分析してくれてる…

「朝倉…それと男にそんな顔で見詰めたらダメだよ。勘違いするから…」

「よくわからないけど、わかった…」

と話していたところで、お勧めランチを店の人が持って来たので、美味しく頂いた。

志木君は隣の席の少し話せる同期から、今はプライベートな事も話せる同期に変わり、私は少しだけ イメチェンして良かったと思った。

「///志木君が同期でよかった…私人見知りだし、仲良い人が会社でもいないから…志木君、これからもよろしくね!」

「///はぁ朝倉…お前彼じゃなくても厄介だな。素でどんだけ?ある意味 天然って怖いわ…」

やっぱり意味不明ワードがわからないけど、私は楽しかったし、良しとしよう…




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