* switch *
当日 朝からドキドキして、職場でちょっとミスをして落ち込んだ…

KDKの事ばかり考えていたから…業務に支障が出てしまい、始末書まで書く羽目になった

ダメだな…やっぱり不安がある。薬は完璧な仕上がりを自負しているが…時間が短いのが難点

最大効果があるのは 二時間位がタイムリミット…時間を長く延長させる事が 最大の課題

兎に角 定時に仕事を終わらせ 家に帰って 落ち着かないので 先にシャワーをして お兄ちゃんが帰るのを待った

濡れた髪の毛をタオルで拭いて ドライヤーをしていると 玄関で音がして お兄ちゃんが帰って来た。あれ1人じゃない?翔君も一緒だ…

今日がX-dayのミッション決行の日なのに、予定変更?

いや 今日何が何でもミッション遂行して、 次のステップに進めたい。

色々と ちょっと厄介事が増えたけれど、先ずはなに食わぬ顔で ご飯の準備を手伝う私

「ねぇ月夢ちゃん、今日はどうしたの?いつもと雰囲気違うね…可愛いの着てるから?」

///翔君鋭い…今日は可愛い部屋着を着ている…やだ恥ずかしい…

「はいは~いストップ!翔でもそういう甘い事言うんだ?珍しいな…だけど月夢の事口説くとか俺許さないから…」

「ったく、わかってるよ…結弦から月夢ちゃん取らないから安心して…」

やだ…お兄ちゃんのバカ。翔君が私をノーマークなのは お兄ちゃんのせいじゃない?…何て勝手に妄想するのだけは許して欲しい

「お兄ちゃん 先にシャワー浴びたら?その後 美味しいお茶貰って来たから 私が入れてあげるよ…」

「へぇ珍しいな。だけど月夢のお茶飲みたい…翔先に入れよ!急げ 月夢の入れた貴重なお茶が飲めるぞ…」

「ハハ…それは貴重な体験が出来るな…」

「///もう二人して酷い…入れてあげないよ…」

「え~月夢ごめん。翔はいいから俺のは絶対入れて!」

「月夢ちゃん許して…是非飲ませて?」

「///わかったから、二人分用意するから心配しないで…」

刻一刻とミッションまでの時間が迫る…冗談言ってる余裕なんてない癖に 黙っていたら、震えそうな体を誤魔化す…

KDK実験開始まで 30分を切った…




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