* switch *
私がドキドキして固まってる間に 翔君が受付でぶどう狩りの手続きをしていて

「おいで月夢。」

さっきの事なんか 何でもない顔で私の手を繋ぐ翔君。

「このぶどう園 空いていてよかった。好きなの取って食べていいんだって。」

「食べ放題なんだね…夢みたい。」

ハサミで切って洗って食べる。だけど…思ったほど食べれない…

あっ反撃のチャンスだ…

「翔、あ~んして…」

ぶどうを翔君の前に持って行き 食べさせようとする。

赤く焦った顔の翔君。フフ…

「///食べて…あ~ん。」

パクッと指と一緒に食べられ、舐められてしまった…

「///んっ…」

「///ぶどうより月夢の方が美味しい…」

変な声出しちゃったし…やだ、自分から仕掛けたのに撃沈した。

「俺も…月夢、あ~ん。」

そんな~///無理…

「///翔君…ごめんなさい。もう許して…」

「仕方ないなぁ。可愛く泣いちゃうくらい恥ずかしいんだ…ヤバい///」

頭を撫でられているのだけど、私にはニコッと笑う翔君がちょっと悪魔に見えた…




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