* switch *
私が作り出したKDKは無味無臭…絶対にバレない自信がある…

キッチンに行き カップを温めて その間に深呼吸する。カップのお湯を捨て 投入…後はお茶を注ぐだけ…

不自然じゃない行動で お兄ちゃんのところまで カップを運ぶ…自分の分とお兄ちゃんの分を持って しっかりと渡す

先ずはファーストミッションコンプリート
手は震えてない…自分のお茶を慎重に飲む…

「なぁ月夢もカクテル飲む?今日はお茶を入れてくれたから、特別に飲むの許可しよう…」

え?それは想定外なんだけど…実験結果が…

「ごめんお兄ちゃん 今日はお酒の気分じゃないから、また今度飲ませて!」

「そうか?月夢の入れてくれたお茶 上手いから また俺に入れてくれ…」

「わかった…」

お茶を飲んだ後 お兄ちゃんは冷蔵庫からお酒を出して飲んでいる

まぁ MIXされてもKDKの効果は薄れたりはしない

あれ?いつの間にか翔君がいない…
次はセカンドミッションに取りかからないといけない…少し焦りながら

「お兄ちゃん、私の部屋の電気の調子が悪いみたいなの 見てくれない?」

「あぁ。わかった…今日は酔いが早い気がするなぁ…月夢の部屋に入ったら寝てしまいそう…」

「もう お兄ちゃん だめだよ…」

お兄ちゃんを部屋に連れ込み 電気を見て貰う…でも 何ともないから見るだけ…

お兄ちゃんが案の定 私のベッドでダウンした…

サードミッションは 唇と唇のキス…

粘膜同士の接触で薬が効果を発揮するのだ。
迷わず 寝ているお兄ちゃんにキスをする…

本来ファーストキスなのだが、この際細かい事は気にしていられない

ちゅう~!加減がわからないものだから 長めにキスをした…

///あ、あ~体が熱い…なにか初めての感覚

ミッションコンプリート…
何故なら 私が横たわっているのが見える…

私がお兄ちゃんになって お兄ちゃんが私になっている…

お兄ちゃんは寝ているから 私と入れ変わった事には気付かない内に 夢の中…

効果は約2時間…男の体に違和感ありまくりだけど、仕方ない

取り敢えず 鏡でお兄ちゃんの姿を見てみようと思い 洗面所に向かった…

まさかこんなことになるなんて、考えもしなかった…








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