* switch *
姿が変わって 翔君を見る。うん、ちゃんと翔君だ…でも元に戻ったはずなんだけど、すごく恥ずかしい。

「元に戻っちゃったね…ちょっと残念…俺 向こうを片付けて来るよ。」

リビングに行く翔君。私はもう一度鏡を見て 手で頬をペシペシと軽く叩き リビングに戻った。

元の状態に戻ったところで、翔君がお茶を入れてくれる。

また今回も紅茶だ。紅茶を飲む度に 思い出しそうなキス…ここまでの記憶で止まって欲しい。

「俺紅茶飲む時は絶対甘い物が欲しくなるんだ。だけど月夢がいたら それが大丈夫みたいだ。何でだろうな?」

「変なの…私は甘い物じゃないし、食べれないから…」

「さっきの、して欲しい事聞いていい?」

あっ、もうそれ言わないとだめなんだ…

「///あのね…私 また翔君とケーキ食べたり、買い物したりしたいな…」

「えっと…それは恋愛感情なしで?///」

「///うん。なしで。」

本当は恋愛感情ありなんだけど…恥ずかしくて言えない。

「ん、俺ね好きな人がいるんだ。彼女になって欲しい人がね。だけど中々難しい事が多く…簡単じゃないんだよ。そんな中途半端な俺でもいいの?///」

翔君に好きな人?すごくショックな告白をされて、頭が白くなりかけたけど…翔君は迷惑でもなさそう…

「///うん、翔君が無理じゃなければ…」

「大丈夫だよ。おいで月夢…。俺の側にいるとキスするけどいい?///」

「///お酒飲んだ時だけじゃないの?」

「あ…覚えてたんだ。それがさ、今タバコを止めようとしていて 口寂しいんだ。だから代わりのキス…月夢 俺と一緒の時キスしても平気?」

むしろキスして欲しい…なんて言える訳でもない。

「///え~、仕方ないなぁ…」

と言いながら 本当は大喜びの私がいる。翔君の好きな人ってどんな人なんだろ?私だったらいいのに…と複雑な感情は目を瞑る事にした。



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