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秘密
翔君と休日デートをした日から 3日後に こっそりと翔君と会社帰りにケーキを食べに行く約束をする。

やっぱり お兄ちゃんには内緒の為に 何だかコソコソしている為 家で少し挙動不審な私がいる。

「おはよう月夢。あれ今日起きるの早くない?」

「おはようお兄ちゃん。うん、何か目が覚めちゃって 少し早いけど起きたの…朝ご飯手伝うね。」

「ああ 助かる。コーヒーと紅茶を入れてくれる?」

「わかった…」

ポットにお湯を入れる時に 考え事をしていて、手にお湯が…

「あつっ…」

「月夢!来いっ」

水道に手を持っていかれ、後ろから抱きしめる感じで ずっとお兄ちゃんがいる。

「月夢痛い?大丈夫?」

流水で水を流しながら、耳元でお兄ちゃんが聞いてきて、少しこそばい。

「///う、ううん?そんなにお湯掛かってないから大丈夫だよ。それよりお兄ちゃん 耳元こそばいから そこで話さないで…」

「///月夢 耳弱いんだ…ふぅ…」

「///いゃ…やめて…」

「///ふっ。可愛い…」

お兄ちゃんがわざと耳に息を吹き掛けて 更に仕掛けてくる。

「やだやだ…お兄ちゃん。」

「ハハハ…俺嫌われそうだな…手を拭いて。薬塗ってあげるから…」

やっと離れてくれたけど、何だかお兄ちゃん
最近おかしいな…と思うのは気のせい?

薬を塗ってくれているお兄ちゃんに

「今日はね、ケーキ食べて帰るから、少し帰りが遅くなるかも?でも、ご飯は家で食べるからね」

「うん、わかった。俺も金曜早く帰るつもりだから、今日 明日遅くなる。飯は適当に食べておいて 冷蔵庫の中に作り置きあるから。」

「お兄ちゃん いつもありがとう。仕事忙しいんだね。無理しないで…」

「///ああ。なぁ月夢、抱きしめさせて…」

えっ?

正面からお兄ちゃんが手を伸ばして 私を胸の中にすっぽりと抱きしめ 暫くぎゅっとされる。

「充電完了…これで仕事頑張れるよ…」

「お兄ちゃん?」

「ほら、せっかく早く起きたけど、いつもと同じ時間だ。早くご飯食べなきゃ…」

それからあわただしく いつもの朝が始まり 、さっきの事は 少し忘れてしまっていた…


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