『来年の今日、同じ時間に、この場所で』
毎日当たり前に同じ1日が繰り返される…

残り僅かな此処での学校生活なのに
無駄に時間を過ごしているような気がした。

今日こそ未来と千秋に話そう。


朝から、そう決めて自分に喝を入れた。




昼休みにはいつものように3人で教室の窓際に三角形に机を並べた。

「あのね…」
上手く言えたかどうかはわからなかったのは
泣けてきたから。


私よりも泣いてる千秋をみて
また泣けた。

「なに、泣いてんのよ!一生の別れじゃないんだから」そう言う未来も泣いてた。



「それで、ベンには言わないの?」

「い。言わないよ。別に私が引越しする事話しても…」

「そうじゃなくて!こーくーはーくー!」

「告白ぅー?しないしないしないしない!」
後ずさりするように席を立って否定した。


「なにをしないの〜?」
祐介がニヤニヤしている。

「祐介には関係ないっつーの!」

マズイなぁ、聞こえてたかなぁ?



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