『来年の今日、同じ時間に、この場所で』
「真凛‼︎おばあちゃんがっ‼︎」

お父さんが慌てて部屋の扉を開けた。

心臓がドクン!と脈を打つのがわかった。

いつものお父さんとは
まったく違う表情に
何が起きたか、私でも察しがついた。


この田舎町では救急車を呼ぶよりも
自分達で病院へ向かった方が早かった。

私は
この時がついに来てしまったんだ。と…
覚悟をした。


おばあちゃん。

大好きなおばあちゃん。


一刻も早く病院へ着く事だけを祈った。


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