『来年の今日、同じ時間に、この場所で』
第4章
同窓会
24歳 夏。
14歳の初恋に気づいてからちょうど10年。
東京で同窓会が開催される。
15歳のあの頃
とても大切にしていた約束。
私が弱かったから神様がイタズラしたのか…
大切な約束の日は
皮肉にもおばあちゃんの命日となった。
私は、地元の高校と大学を無事卒業して
春から東京で就職も決まり
最近やっと仕事にも慣れてきた。
東京に来てからは千秋と未来とも頻繁に連絡を取り合うようになったけど、仕事が忙しくて逢うのは久々だった。
未来は幼稚園の先生になって
千秋は高校卒業後すぐに高校の時の担任の先生と結婚した。
千秋は
中学の頃から、歳上好きで先生が好きだったくらいだから、わかる気がするわ…。
来年の年明けには赤ちゃんが産まれるんだって!
でも、未来と千秋と話しすると
どうしても…きまって思い出してしまうのはベンのこと。
あの日、ベンは
私のシャーペンを持って来てくれてたのかな
あの時、もし私が行ってたら…
私の初恋は
実っていたのかな?
今となっては淡くて苦い恋の想い出なはずのに、気になって仕方なかった。
14歳の初恋に気づいてからちょうど10年。
東京で同窓会が開催される。
15歳のあの頃
とても大切にしていた約束。
私が弱かったから神様がイタズラしたのか…
大切な約束の日は
皮肉にもおばあちゃんの命日となった。
私は、地元の高校と大学を無事卒業して
春から東京で就職も決まり
最近やっと仕事にも慣れてきた。
東京に来てからは千秋と未来とも頻繁に連絡を取り合うようになったけど、仕事が忙しくて逢うのは久々だった。
未来は幼稚園の先生になって
千秋は高校卒業後すぐに高校の時の担任の先生と結婚した。
千秋は
中学の頃から、歳上好きで先生が好きだったくらいだから、わかる気がするわ…。
来年の年明けには赤ちゃんが産まれるんだって!
でも、未来と千秋と話しすると
どうしても…きまって思い出してしまうのはベンのこと。
あの日、ベンは
私のシャーペンを持って来てくれてたのかな
あの時、もし私が行ってたら…
私の初恋は
実っていたのかな?
今となっては淡くて苦い恋の想い出なはずのに、気になって仕方なかった。