『来年の今日、同じ時間に、この場所で』
名古屋に行くといっていたその日は土曜日で
名古屋に行かないとしても逢えない日。
そしてきっと明日の日曜も逢えない日。
帰り際にあんなことがあっても
ベンからの連絡はなくて
ただただ私の独占欲だけが加速していった。
(もう、こんなことばっか考えてないで
たまにはショッピングでもするかっ!)
何かをしていないと、
嫌な自分ばかり出てきちゃうよ。
土曜日の昼間は
イルミネーションが光る夜よりもカップルが少なく家族連れが多いから
それもまた私を少し救ってくれた。
「真凛!」
私の名を呼びかけるのは篤志だった。
「篤志!昨日はごめんね〜〜
今日はどうしたの?」
約束していたわけでもないのに偶然にも遭遇してしまうのは
いつだって逢いたい人とは違うんだよね。
仕事が休みで、1人でショッピングに来ていたと言う篤志とランチをすることにした。
他愛もない話は、ベンのことを考えなくてよくて楽だった。
昔話に花を咲かせるのも、ベンの記憶をかき乱すことを心配しながら話さなくていいから
楽だった。
こんな時でも、ベンと比べてしまうのは
やっぱり「確かなもの」が私たちの間にはないからだと思った。
「真凛の彼氏、カッコよかったなー」
「え?あーうーん。」
「どうかした?」
「彼氏…なのかな。」
ふとこぼした言葉をキッカケに
ベンとの今までの話をすることになった。
篤志と恋愛の話をすることになるなんて
昔は思いもしなかったな…。
こんなに大人になった篤志は
昔の印象なんて何もないのに
なぜか話しやすくて何でも言える気がした。
名古屋に行かないとしても逢えない日。
そしてきっと明日の日曜も逢えない日。
帰り際にあんなことがあっても
ベンからの連絡はなくて
ただただ私の独占欲だけが加速していった。
(もう、こんなことばっか考えてないで
たまにはショッピングでもするかっ!)
何かをしていないと、
嫌な自分ばかり出てきちゃうよ。
土曜日の昼間は
イルミネーションが光る夜よりもカップルが少なく家族連れが多いから
それもまた私を少し救ってくれた。
「真凛!」
私の名を呼びかけるのは篤志だった。
「篤志!昨日はごめんね〜〜
今日はどうしたの?」
約束していたわけでもないのに偶然にも遭遇してしまうのは
いつだって逢いたい人とは違うんだよね。
仕事が休みで、1人でショッピングに来ていたと言う篤志とランチをすることにした。
他愛もない話は、ベンのことを考えなくてよくて楽だった。
昔話に花を咲かせるのも、ベンの記憶をかき乱すことを心配しながら話さなくていいから
楽だった。
こんな時でも、ベンと比べてしまうのは
やっぱり「確かなもの」が私たちの間にはないからだと思った。
「真凛の彼氏、カッコよかったなー」
「え?あーうーん。」
「どうかした?」
「彼氏…なのかな。」
ふとこぼした言葉をキッカケに
ベンとの今までの話をすることになった。
篤志と恋愛の話をすることになるなんて
昔は思いもしなかったな…。
こんなに大人になった篤志は
昔の印象なんて何もないのに
なぜか話しやすくて何でも言える気がした。