きみの好きなところを数えたら朝になった。
ねえ、なんでだっけ、西崎。
私たちがこんな風になったのは。
中学1年の冬まで私たちは男友達でもなく女友達でもなく幼なじみという特別な関係だったはず。
中学校から近かった当時西崎が住んでいた家に入り浸って、一緒にDVDを見たり、ゲームをしたり、そのまま晩ごはんを食べて帰ることが当たり前の光景だった。
それなのに、いつからだっけ?
西崎のことを〝柊也〟って呼ばなくなって、
西崎が私のことを〝澪〟と呼ばなくなったのは。
ねえ、なんで?