きみの好きなところを数えたら朝になった。
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ちょっと色々となにが起こってるのか理解できないんだけど、とりあえず……。
「うわ、お前ん家変わってねーな」
「あのさ」
私はリビングのドア前に立って腕組みをしながらため息をつく。自分の家なのに居心地が悪い。むしろ警戒心がむき出しすぎて〝ヤツ〟に近づけない。
「なにしに来たの?マジで帰ってくれない?」
玄関でおかしなことを言われたあと私はすぐにドアを閉めようとした。でもコイツは男の力を使ってそれを阻止した挙げ句にズカズカとこうして許可なくリビングに入ってきたわけで……。
これって不法侵入になるのかな。
なるよね。だって勝手に入り込んできたんだし。
「いや、俺もビックリっていうか想定外で昨日からパニックなんだけど」
「なにが?」
「俺ん家火事になった」
「は?」
「正確には隣の住人の部屋。ほら、うちマンションじゃん?それでうちまで燃え移って右半分の部屋が壊滅したんだよね。つーか俺の部屋なんだけどさ。昨日消防車のサイレンうるさかっただろ?」