プレイボーイ男子の溺愛方法〜早く俺を好きになってよ〜
彼女たちが通りすぎたら、ゆっくり体を離された。


「「……」」


恥ずかしくてお互い無言になる。


「くしゅっ!」


沈黙を破ったのは私のくしゃみ。


「風邪引くな、帰ろう。」


「う、うん……」


千尋くんに手を引かれて再び歩き出した


温かい手……


私は……この温かい手をいつの間にか
傷つけていたの?


「………っ……」


そう考えたらまた泣けてきちゃって
下を向いて涙を流した。



なんで気づかなかったんだろう。


こんなに近くにいたのに……
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