プレイボーイ男子の溺愛方法〜早く俺を好きになってよ〜
「っ………」


男の子は黙って去って行ってしまった


ああ……せっかく、わたしに
好きって言ってくれたのに。


傷つけちゃった。



「ひなちゃん。」



体を離されたと思ったら……さっき男子に声をかけたみたいな、低い声でわたしの名前を呼んだ。



やっぱり、怒ってるよね。



「なんで知らない男とヘラヘラ話してんの?」


いつもの優しい瞳はそこにはなく、冷たい瞳を向けている。


「あ、あの人わたしのこと可愛いって言ってくれたの。すっごく嬉しかった」


何に対して怒っているのかよく
わからないけれど、事情を話せばわかってくれるって思った。



それなのにーーー

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