プレイボーイ男子の溺愛方法〜早く俺を好きになってよ〜
「ふーん。だったらあいつと付き合えばいいじゃん。」



えっ…


なんでそんなこと言うの?



私が好きなのは翔くんだけなのに。



「意味わかんねぇ。何か、今日のひなちゃん、すっげぇー嫌い。」



ーーーズキンッ



「待って!……翔くんっ!」



そう呼びかけても、翔くんは振り向いてくれない。



「っ……」



嫌いーーー



「ふぇん……」





この涙は雨?



ああ、そうか。


雨と混じって涙かどうかわからなかったんだ。


翔くんに嫌われてしまったーーー。



雨に打たれても私は泣き続けた。



涙が枯れるまでーーー。
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