プレイボーイ男子の溺愛方法〜早く俺を好きになってよ〜
ひなちゃんの柔らかい前髪を滑らせるように撫でる。



可愛い。


やっぱりこのまま別れるなんて
できるわけねーだろ。


「……んっ……翔くん⁉︎」


薄っすら目を開けたひなちゃんは俺の存在に気づくと、半目だった目が最大まで開かれた


「ひなちゃん、大丈夫?」


「う、うん。どうして……」


「どうしてじゃないよ。普通、彼女が倒れたって聞いたら見舞いに行くでしょ?」


「でもわたし達はーーー」


「まだ別れないから。」


きっと終わりにしたいって発言をしたかったひなちゃん。


でも、俺は彼女の声を遮ってそう言った
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