プレイボーイ男子の溺愛方法〜早く俺を好きになってよ〜
私は見てしまったの。


放課後の教室でーーー。



「翔、大好きっ!」


「うん。俺も大好きだよ。」


「……っ」



なにこれっ……


わたし、夢を見ているの?



放課後、翔くんの教室に足を運んだら
波を打ったみたいに静かになっていて覗いて見たら女の子と翔くんが抱き合っていた。



「あたしのことどれくらい好きなの?」


「言葉じゃ言えない。この上ないくらい好きだから。」


夢かと思ってた……


だけど、翔くんの声は現実のもので
めまいさえ覚える。



「好きだよ、有香。」


有香。


確かに今、女の子の名前を呼んだ。
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