プレイボーイ男子の溺愛方法〜早く俺を好きになってよ〜
気のせいか翔くんの声はショックを受けた感じに聞こえた。


『なんで?俺、何かした?』



何それっーーー


勝手すぎるよ、翔くん。



「翔くんなんか嫌い。もう切るから」


『あ、おいっ!ひなちゃん!』


呼び止める声が聞こえたけど、気にしないで通話終了ボタンを押した。


しばらく翔くんから離れたい。


折り返し、翔くんから着信が入っていたけれど無視した。


嫌い。


嫌いーーー。



翔くんの裏切り者。



「わたしにゾッコンって言った、のにっ……」


わたしは布団を被りながら泣いた。
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