プレイボーイ男子の溺愛方法〜早く俺を好きになってよ〜
「ひな子ちゃん、ありが……くしゅんっ!」


ありがとう……そう言いかけた彼女がくしゃみをした。


「そのままじゃ寒いでしょ?」


野村さんが心配そうに聞く。


「まあね。水、思いっきりかけられたから」


「ほんと。ひどいことするよね。」


笑顔で野村さんに言ったのは、心配させないためだろう。


「えっ!」


野村さんは自分のブレザーを脱ぐと、彼女に着せてあげた。
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