プレイボーイ男子の溺愛方法〜早く俺を好きになってよ〜
あっ、来た!


私の大切な人がーーー。


「翔くん!」


手を振り、走り寄ってくる翔くんに
私もふり返す。


「ごめん。待ったか?」


「ううん、私も今来たところだよ?」


「嘘つき。」


「ひぁっ!」


翔くんは私の両手を包み込んだ。


おっきくて、優しい手で。


「ほら、めっちゃ冷たい。ずっと待ってたんだろ?」


「う、うんっ……」


「風邪引いちゃうな。ほんと、ごめん」


翔くん、温かい。


翔くんは私のちょっとした変化に
いつも気づいてくれるよね。


「ひな子。」


「えっ、翔くん⁉︎」


そして首に何か温かいものを巻かれた


翔くんのマフラー。
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