わたしと反抗期の野良猫たち

8月11日

___8月11日、曇り後晴れ。
「えっ!?蓮たちって元不良だったの!?」
「…言ってなかったか?」
「聞いていません。」
「じゃあ今言った。」
「んな適当な…」
「なになに?何の話??」
「…俺らが元不良だったって話。」
「あー!懐かしいなー。あの頃はヤンチャばっかりしてたな!」
「…本当なの?」
「ん?…まー中坊の時だけだったけどなー。ほら俺たちこんな成りだろ?だから毎日毎日喧嘩吹っ掛けられてさー。」
「そうなんだ…。」
「まっ!いつも返り討ちにしてやってたけどなっ!!」
「お、おぅ…」
そんな満面の笑みで言わなくても。
「俺たち基本強い方なんだけどよ、1回ヤバイ時があってもう指一本も動かなくてさ、『あー、俺たち死ぬのかな』とか思ってた。」
「……」
「けど、雷ちゃんが助けてくれたんだぜ!」
「雷が?」
「たぶん、雷ちゃんが1番ボロボロにヤられてたんだと思う。体を動かせてるのが不思議に思ってたくらいだから。」
「…っ……」
「雷ちゃんカッコよかったぜ!『俺の仲間に手ェ出「ワァァァァァァァ!!!」「「_ッ!?」」
ビックリしたぁ。
「海!それ以上言うな!」
「何でよー、せっかく雷ちゃんのカッコいいところアピールできたのに。」
「なっ!そんなこと、しなくていい!」
「ちょっと聞きたかった。」
「だろっ!」
「……言わなくていい。」
「はいはい。」
「ねぇ。」
「ん?」
「海たちの中で1番強いのって誰なの?」
「そりゃもっちろん雷ちゃんだっ!!そこら辺の野郎は歯が立たないだろうなっ!!」
「へぇー!」
「雷ちゃんはね、強くてすーーーごくカッコいいんだぜッ!!」
「海!それ以上言うなぁぁぁ!!」
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