あなたしか愛せない

いつもいい匂いがして、綺麗で穏やかな女の先生。


「神戸先生」

ドキ!

この声は、皐月お兄ちゃんだ。

「夏帆?待てよ」

顔を合わせづらくて、その場から逃げだした。


諦めないとか認めないとか言っちゃったけど…
こんな状態じゃ、皐月お兄ちゃんいつの間にか結婚しちゃいそうだな。

5年…ずっと好きだったのに。


皐月お兄ちゃんが誰かのものになるなんてー…

「そんなの嫌だ!!!!」


ハッ…


しまった。

SHR中だった。


「…夏帆ちゃん、後で準備室ね」

ニッコリ笑っていうのは、神戸先生。

「はい…」


またやっちゃった。


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