あなたしか愛せない
「入学式を抜け出してこんなとこで何してんだー!!!??」
男の先生数人と、皐月お兄ちゃん。
「ち…見つかったか」
「!」
金髪のヤンキーは舌打ちをした。
こんなに先生に囲まれたことがない夏帆は、茫然として動けなくなってしまった。
「二人とも、教室に行く前に生徒指導室だ!!!有岡先生さっそくですが、お願いしますよ」
え…
皐月お兄ちゃんなの?
「厳しく指導してくださいよ!!」
や…
ヤバい。
もう、頭の中が真っ白になってしまった。