私が君にあげたいものは。
ぱっと顔を上げると貴方の、直哉の優しい笑顔。
じわり、と涙が出てくる。
するとせき止めていたものが溢れてきた。
「今日っ、今日ね、記念日あるでしょ?結婚記念日っ。」
「……うん。」
「今日に限って、遅いから……何か、あったのかと。忘れて、どっかに行ってたのかと。
今日、張り切って料理も作ってたのに……忘れられてたら悲しいなって。
私だけしか、覚えてないのかなって、あまりそういうの、興味無いのかなって、
心配で、心配で……」
ほろほろほろほろと流れてくる涙を拭かず。
貴方は抱きしめて頷いてくれる。
すると、泣き終わったあとの一声はこれ。
「もう、春歌はバカなんだから。」
っ、え?
じわり、と涙が出てくる。
するとせき止めていたものが溢れてきた。
「今日っ、今日ね、記念日あるでしょ?結婚記念日っ。」
「……うん。」
「今日に限って、遅いから……何か、あったのかと。忘れて、どっかに行ってたのかと。
今日、張り切って料理も作ってたのに……忘れられてたら悲しいなって。
私だけしか、覚えてないのかなって、あまりそういうの、興味無いのかなって、
心配で、心配で……」
ほろほろほろほろと流れてくる涙を拭かず。
貴方は抱きしめて頷いてくれる。
すると、泣き終わったあとの一声はこれ。
「もう、春歌はバカなんだから。」
っ、え?