私が君にあげたいものは。
「いつもクールな春歌が照れちゃうなんてかぁーわい♪」


ニコニコと、こちらを見て笑いながらいう。


なっ……


「俺がこれ欲しいって言ったのはね……春歌につけて欲しかったからなんだよなぁ。」


そう、恥ずかしいことをさらっという。


「ねぇ、付けてみてもいい?」


「え、でも……私、直哉につけてもらいたかったから選んだのよ……?」


戸惑いながら私はいう。


だって、本当だもの。


「いーの。俺は春歌の気持ちがすんごく嬉しかったから。ほら、耳貸して?」


私は戸惑いつつも、耳を向ける。


私は高校の時、反抗期でずーっとピアスをつけてて。ピアスの穴を開いたままなのよね……

まだ、一年ほどしかたってないから開いたまま。





「よぉし。出来たよ。」


いつの間にか鏡を持ってきた直哉は私に鏡を向ける。


「わぁ…綺麗……」


淡い紅色がキラキラと光の反射で光る。


すると私か感動してる時、直哉は口を開く。


「それでね、俺からのプレゼント何だけど……」


そう言い、深緑の細長い箱を出す。


私はまた再び戸惑った。


私はプレゼントを貰ったのに……


それでも貴方は次へ次へと喋り出す。

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