私が君にあげたいものは。
「……ごめんね、直哉。朝ご飯、食べましょ?」


ニコッと笑うと直哉はコクリと頷き、

お腹がすいたと言っている。


用意をする。


まだ温かいわ。


カチャカチャ。


「直哉ー。運ぶの、手伝ってー。」

「はぁーい。」


タタタタタッ


嬉しそうにこちらへと来て、運び出す。


……あ、そう言えば私達のこと、お話してなかったわね?


私達は夫婦。
私の名前は春歌。
夫の名前は直哉。

結婚して、まだ間もない一年目。


コトッ


ご飯を置き、


「「いただきます。」」


いつも通り、声を合わせて挨拶する。
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