私が君にあげたいものは。


はぁ……今日は張り切ったからすぐ終わっちゃったなぁ……



ダイニングテーブルに座り、顎をつく。


今は5時。


仕事が終わって帰ってくるまでが7時。



あと二時間かぁ……


ふぅ、とため息をつく。


ピアスの入っている藍色の箱を開ける。

キラリと光る淡い紅色のピアス。


きっと似合うだろうなぁ。


直哉は黒髪だけど実はクォーターで目は黄色。

想像して頬が緩む。


……変態になっちゃうわ。





直哉は覚えてるかなぁ。


今日のこと。




何度も考えた。


覚えてなかったら、ちょっと……いや、かなりかなしいなぁ…。







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