ブーケ・リハーサル
待ち合わせ場所の駅に行くと、副社長をすぐ見つけることができた。背が高いからということもあるが、イケメン故に目立っている。通り過ぎる女性もチラチラ見ているし、遠巻きに立っている女性もチラチラ見ている。
服装も白のサマーニットにカーキ色のパンツ。普通の恰好なのにイケメン効果で全てが三割増しに見える。
ああ、もう近い距離に来てしまった。
「副社長、お待たせしました」
「高山さん」
私にまで視線が集まる。まあ、一緒にいるのが私みたいな普通の人間がいたらみるか。
「秘書をしているときと雰囲気が変わるね。ワンピース、とても似合ってるよ」
「ありがとうございます」
無難な水色のワンピースに白いカーディガン。それを褒めてくれるなんて優しいな。
「副社長の私服も素敵ですよ」
「その副社長って言うの、やめない?」
「でも」
「今日は名前で呼んで」
「古賀さん」
「いや苗字じゃなくて名前」
「えっ、無理です」
「なぜ?」
「副社長をそんな風に呼ぶなんてできません」
服装も白のサマーニットにカーキ色のパンツ。普通の恰好なのにイケメン効果で全てが三割増しに見える。
ああ、もう近い距離に来てしまった。
「副社長、お待たせしました」
「高山さん」
私にまで視線が集まる。まあ、一緒にいるのが私みたいな普通の人間がいたらみるか。
「秘書をしているときと雰囲気が変わるね。ワンピース、とても似合ってるよ」
「ありがとうございます」
無難な水色のワンピースに白いカーディガン。それを褒めてくれるなんて優しいな。
「副社長の私服も素敵ですよ」
「その副社長って言うの、やめない?」
「でも」
「今日は名前で呼んで」
「古賀さん」
「いや苗字じゃなくて名前」
「えっ、無理です」
「なぜ?」
「副社長をそんな風に呼ぶなんてできません」