ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
「あれから・・・連絡取ってないのか?」

「取れるわけないだろ…」

お土産の豚まんを渡して、また食事に誘おうかと思ったけど、俺は香波の代わり身に間宮に手を出してしまった。

「間宮の顔が見れない…」

間宮のコトを考えるとこめかみの辺りがズキズキと痛み出す。

「俺が二人の仲…取り持ってやろうか?」

「いいよ…余計なコトはしないでくれ」

「康秋…ゴメンな…お前には幸せになって貰いたくて…本当に余計なコトしたな…」

虎兄は表情を曇らせて箸を止めた。

「・・・別に…虎兄は悪くない…悪いのは俺だ。出社したら、間宮に謝罪するから…何もしないでくれ」

「分かった…」

「彼女は香波じゃない…もうこの世界に香波は居ないんだ…」

俺は不純な動機で間宮をスキになった。
今の俺の心の中は間宮に対するキモチで溢れている。



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