ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
彼はカードリーダーに自身のカードをかざし、ロックを解除して、部外者の私を招き入れた。

初めて足を踏み入れた最高層のオフィスフロア。

下層フロアとは比べ物にならないぐらい開放感があった。

床もマーブル模様の人工大理石。
会社の顔ともいえる受付カウンターはホテルのフロントのよう。

受付嬢も美人ぞろい。

「ゴメン…社則で来社された人間は全部チェックされるんだ」

「分かりました…此処に名前を書けばいいんですね」

私は受付の来社カードに名前を書き込んだ。

そして、来社者用のカードを受け取り、首にぶら下げた。

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