ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
「お前が落ち込んでると訊いて、心配して来てやったのに…意外と元気だな…」

「虎兄、悠兄に余計なコト言っただろ?」

俺はキッチンに立って、焼きそばを作る虎兄を詰った。

「あぁーだって…間宮さんの心臓は香波ちゃんの心臓だし…」

「どんな子に香波の心臓が移植されたのか気にはなっていたが・・・まさか…康秋の前に移植された子が現れるなんて…」


テーブルには沢山の缶ビールが空き缶が並んでいた。

「二人して先に飲んでるのかよ…ズルいぞ」

「待ってろ、お前の分、持って来てやるよ」
悠兄はソファから腰を上げて、キッチンに入った。

「その分だと…間宮さんとは上手くいかなったようだな…虎さん特製焼きそばもデキたぞ」

< 127 / 245 >

この作品をシェア

pagetop