ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
《12》地味子の変身!!
「美容院って…」
「髪の色は黒じゃなくブラウン系の明るめのカラーリングいいな。裾も少しすこうか?」

「伊集院さん…」

彼は私の髪に触れ、ブツブツと呟く。

「服もパステルカラーにして、季節感を出して、メイクも変えて、エクステもしよう」

彼は私を勝手に自分の好みのタイプにしようと躍起になっていた。

「あの…私…」

「半端な演じ方では必ずボロが何処かで出る。
間宮は俺の見合いをぶち壊して、責任を感じているんだよな…」

「はい…まぁ」

何だか、立場が逆転したような気がする。


「さてとじゃ今から練習しようか?」

「何の練習ですか?」


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