ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
カード払いで支払いを済ませると下のセレクトショップに入った。

外は夕映えに染まっていた。

「淳之介!!」

「あ…康兄」
ハンディモップで店内を掃除していた若い男性が近寄って来た。
「紹介する。この店の店長で俺よりも十歳年下の弟・淳之介だ」

黒髪で全体的にパーマをかけ、無造作に髪をスタイリングさせた女装の似合いそうな小柄な美少年。

「初めまして、相良淳之介(サガラジュンノスケ)です。よろしく、璃愛さん」

「よろしく、間宮璃愛です」

「康兄のリクエスト通りの服、身繕ったから…少し待ってて」

「あぁ」

淳之介さんはバックヤードに引っ込んだ。

「相良さんって、いったい何人兄弟なんですか?」

「あ、俺を含めて七人…全員男だ」

「えぇ~っ!?」

「じゃ香波さんは紅一点…」

「まぁな・・・」

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