ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
「それを俺が君に理解させてあげる」
私は彼の言葉を信じた。

「撮れた?康秋さん」

「あぁ、見る?」
彼は私にスマホを見せ、今しがた撮った写真を見せる。

「でも、まだまだ変身しきれていないけどな・・・」

其処からは彼の選んだ服をとっかえひっかえして試着姿を見せての繰り返し。
「全部買うから…計算してくれ」

「了解」

康秋さんは淳之介君にカードを渡した。

「淳之介、今彼女が着てる服は着て帰るから…タグを外す。ハサミくれ」

「わかった」

淳之介君はレジ横に置いてあった小さなハサミを持って来た。

「サンキュー」

康秋君が私の着てるブラウスとスカートのタグをハサミで切った。
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