ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
彼は元芸能人とあって、今も普通の人にはないキラキラしたオーラが垣間見える。
セピアブラウンのサラサラした髪。キリッとした眉に強い意志を持ったチョコ色の少し切れ長の瞳。
十年前のアイドル時代の彼はいつも愛想のよい笑顔だった。
でも、今はクールフェイスで通していた。
でも、それがどことなく孤高の雰囲気を漂わせ、王子様のような高貴さを私達に見せていた。
「私『スターファイブ』としてデビューする前から・・・姉の息子の影響で『ギャラクシーレンジャー』を観て、スキになったんです」
「『ギャラクシーレンジャー』か…懐かしいな…あの時の康秋は本当に可愛かったな…」
「俺の話で盛り上がるのは止めてください…」
「面白いじゃないか…でも、今は愛想がないな。それに女性に冷たい…もう少し優しくてもいいんじゃないのか?康秋」