ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
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『帝和銀行』本店。副頭取室。

「敦司君も彼に恋人が居たコトは把握していたのか?」
「はい、その相手と康秋を引き合わせたのはこの私ですから…」

「何だと!?」

副頭取は敦司さんを睨んだ。

「本当に申し訳ありません。叔父さん」

「敦司君…それを最初に言ってくれないか?」

「敦司さんを責めないで下さい。全て、俺の責任です」

「当たり前だ。
断り方にもキチンとしたやり方があるだろ?見合いの席に恋人を呼び出し、先方を無体に扱ったような断り方で断るなんて…長年、芸能界に居た君だ。世間の常識を知らないようだな…」


「それを言われると言葉が出ません」

「先方にはこの私から謝りをいれておきます」

「頼むぞ。敦司君。で、康秋君の相手はどんな女性だ?伊集院家にメリットのある女か?」

「俺が以前マネジメントした会社の女性社員です…」

「普通の女性か…わしの選んだ見合い相手の方がよっぽど伊集院家には相応しいようだな」

副頭取は家柄で人を判断する人。
敦司さん達はそんなコトないけど。



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