ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
ウィスキーの味で酔いそう。
他のオトコを想像しろと言われても、彼以外のオトコを想像できなかった。

私の舌を探り、巻き込んでいく。

彼との交わすキスの合間に思わず声が出る。
彼は私の声に弾かれ、唇を離す。

時間にすれば数秒のキス。

でも、心臓が高鳴り、カラダの中心が熱くなっていた。

「あんな声、出されたら…箍が外れる…」


「俺は元々君がスキなんだから…何時でも…その気になれる…あー・・・」

彼は私のモスコのグラスに手を伸ばした。

「それは私のよ…」

「・・・俺の飲み物はもうないし」

「じゃオーダーすればいいじゃない…」

「飲ませてくれ」

と言って強引に飲み干してしまった。

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