ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
今日も彼の選んだ服に身を包んで出社した。
ビルに向かう人混みに紛れてい歩いていると誰かが私を呼び止める。
「間宮」
振り返るとそこには大学時代、交際していたスーツ姿の田代さんが立っていた。
「田代…さん!?」
「久しぶり」
彼は何事もなかったかのように話し掛けて来た。
「まさか…間宮が同じビルで働いてるなんて気が付かなった…」
「同じビルって…田代さんも…『汐留ビルディング』ですか?」
「そうだよ…そのまさか…」
「俺の名刺あげる」
彼は私に一枚の名刺をくれた。
「『アクティビティコンサルティング』・・・」
「伊集院元総理の会社。働き始めて半年になる。元総理の従弟・伊集院康秋さんの下で働いてるんだ」
元カレの田代さんが康秋さんの部下。
世の中って狭すぎる。
「今日のアフターどう?久しぶり食事しない?」
「えっ?」
「伊集院チーフと付き合ってんだろ?お前の知らないチーフのコト教えてやるぞ」
―――私の知らないコトって…何?
「じゃ―今日・・・また此処で待ってる」
「え、あ・・・」
田代さんは強引に約束を取り付け、人の波に乗り、ビルの中に吸い込まれて行った。
ビルに向かう人混みに紛れてい歩いていると誰かが私を呼び止める。
「間宮」
振り返るとそこには大学時代、交際していたスーツ姿の田代さんが立っていた。
「田代…さん!?」
「久しぶり」
彼は何事もなかったかのように話し掛けて来た。
「まさか…間宮が同じビルで働いてるなんて気が付かなった…」
「同じビルって…田代さんも…『汐留ビルディング』ですか?」
「そうだよ…そのまさか…」
「俺の名刺あげる」
彼は私に一枚の名刺をくれた。
「『アクティビティコンサルティング』・・・」
「伊集院元総理の会社。働き始めて半年になる。元総理の従弟・伊集院康秋さんの下で働いてるんだ」
元カレの田代さんが康秋さんの部下。
世の中って狭すぎる。
「今日のアフターどう?久しぶり食事しない?」
「えっ?」
「伊集院チーフと付き合ってんだろ?お前の知らないチーフのコト教えてやるぞ」
―――私の知らないコトって…何?
「じゃ―今日・・・また此処で待ってる」
「え、あ・・・」
田代さんは強引に約束を取り付け、人の波に乗り、ビルの中に吸い込まれて行った。