ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
「・・・で、生理が来ないのは何故?」

「元々不順だから…それかと…でも・・・今回は余りにも遅すぎるし…行ってみようかと…」

「そう…じゃ今日行けば…丁度休みだし。俺が東亜医科大付属病院まで送ってあげる…」

「いいんですか?」


「いいよ、いいよ・・・じゃまずは腹ごしらえね…璃愛ちゃん」

「はい」

私もサンドイッチに手を伸ばした。

康秋さんがそんな勘違いをしているなんて初耳だ。

「ねぇ。璃愛ちゃん…康秋は君に本気だ。君だって分かってるんだろ?君はどうなの?このまま偽カノでいいの?」

「・・・それは嫌です…」

「君もスキなんだろ?香波ちゃんのコトは心に引っかかるもしれないけど…康秋は君をちゃんと見てる。だから、君の良さが分かる」

康秋さんのおかげで、自分でも気が付かなった魅力に気づいた。
彼の魔法のような力は私を変えてくれた。

私は長年感じていた彩華コンプレックスから抜け出せそうな気がする。

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