ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
「へっ?いや・・・敦司さんは別に…関係ないような…」

「何を言っているんだ!!私はお前の父親代わりだ…亡くなられたお前の母親の咲さんにだって…お前のコトを頼まれた…柊、訊いたな…急いで東亜に行くぞ」

バリトンの声を張り上げ、慌ててコーヒーを飲み干して支度を始める敦司さん。

「康秋お前も早く支度しなさい!!」

ソファに悠長に腰を下ろす俺を叱り飛ばした。

「は、はい・・・」

俺も社長室を出て、執務室に戻り、支度をして部下たちに仕事の段取りを説明する。

「康秋!!行くぞ!!」

「仕事の段取りが・・・」

「仕事よりも家族の方が大切だぞ。康秋」


敦司さんが説明の途中に割って入り、俺を強制的に引っ張って行った。

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